ホテル・旅館の業務効率化を支えるホテル管理システム(以降、PMS)には、オンプレミス型とクラウド型があります。
本記事では、クラウド型とオンプレミス型の違い、メリット・デメリットを比較解説しています。自社に合ったPMS選定の判断材料としてぜひご活用ください。
インターネット接続で外部のサーバーにアクセスし、ソフトウェアを利用する方式です。自社内にサーバーや専用機材を設置する必要はなく、サービス提供事業者が保有・管理するシステム環境を利用します。
利用者はWebブラウザなどを通じてPMSにアクセスする構成です。
自社内に物理サーバーを設置し、施設内ネットワーク上でPMSを構築・運用する方式です。システム環境の構築・管理は社内で行われ、インターネット接続に依存せず、ローカル環境で運用することが可能です。
ただし、予約サイトや決済システムとのAPI連携などの機能を使用する場合は、インターネット接続が必要になります。
サーバー設備の用意や工事が不要で、インターネット接続環境があればすぐに使い始められるため、新規開業のホテルや、早期オープンを目指す事業者にも適しています。
料金は月額制で提供されることが多く、オンプレミス型に比べて運用費用を比較的安く抑えられます。
システムの更新や機能追加もインターネット接続で自動で行われ、自社によるサーバー保守や手動のシステム更新作業が発生しません。
初期投資やIT人材の確保が難しい宿泊施設でも、運用負担を抑えながら業務の効率化を図ることができます。
クラウド上で全拠点の情報をまとめて管理できるため、本部から各施設の状況をリアルタイムで把握できます。スマートホテルや無人運営でも、本部主導の管理体制を構築しやすくなります。
システムの更新や保守は自動で行われるため、専門知識のない現場スタッフでも運用が可能。省人化・省力化を目指す施設には心強い選択肢です。
常にインターネット接続で動作するため、通信が不安定な場所では一時的に操作できなくなる恐れがあります。特に山間部や離島での導入時は、回線状況の確認が必要です。
オプション機能や拡張機能が用意されていることが多いものの、基本的には用意された機能を使う形式のため、複雑な業務フローや特有のオペレーションには対応しきれない場合があります。
現場に独自のルールがある場合は、事前の確認が欠かせません。
自社でサーバーを保有することで、業務内容やスタッフの動きに応じた細かいカスタマイズが可能です。独自運用を重視する施設にとって、適切な業務フローを実現できます。
施設内ネットワークのみで稼働する構成が可能なため、インターネット接続の影響を受けにくいのが特徴です。災害時や緊急時の事業継続性を重視する施設には大きな安心材料となります。
専用サーバーの設置やネットワークの整備が必要なため、初期費用はクラウド型に比べて高くなりがちです。オープン時期が決まっている場合は、導入スケジュールに余裕を持つ必要があります。
システムの維持管理を自社で担う必要があり、障害対応やシステムの更新時には一定のITスキルが求められます。人手が限られる小規模施設では運用負担が大きくなる可能性があります。
導入や運用のしやすさを重視するならクラウド型が有力です。初期費用が抑えやすく、保守も容易。複数拠点の一元管理や施設外からの操作に対応でき、業務効率化や管理の属人化防止にもつながります。
カスタマイズ性を重視し、オフライン環境での稼働や独自運用への細かいカスタマイズが必要な施設にはオンプレミス型が適しています。
IT人材の体制や予算、施設の業務要件といった施設ごとのニーズに応じて、自社にとって最適なPMSを選定することが、業務の最適化とサービス品質の向上につながります。
本サイトでは、PMSの導入や入れ替えをご検討の方に向けて、「導入・運用コストを抑えたい」「自動化・省人化を実現したい」「複数拠点を一元管理したい」といった、よくあるニーズ別におすすめPMSを紹介しています。システム選定の参考にご覧ください。
PMSに求める機能や優先事項は、施設の規模や業態によって異なります。
こちらでは「コストを抑えたい」「省人化したい」「複数拠点をまとめて管理したい」といった、宿泊施設ごとの目的に合ったPMSをご紹介。
PMSの導入や入れ替えを検討する際の参考にしてください。


